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旅人

旅人は行く
さすらいの旅

遥か昔の話

行先なく
遥かはるか さすらう者
ひとり

さみしいと
思ったことはない

といえば嘘になるが
こんな生き方しかできないのさ

さすらいの旅人は言った

そしてまた
次の街、次の土地に

ワタシは孤独を愛する
そして 安住の地はない

女のために生きる事が
怖いのかもな と苦笑いした彼だったが

「少し酒によったようだ」
「話がすぎた」

ワタシはもう 行くよ

そう言って酒場を後にした彼

この旅人の ゆくすえ
いかに・・・

それは 彼に聴いてほしい。

きっとどこかの町でまた
酒場に酔った彼がいるだろうから

遥か昔の話し なのでした

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