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旅人

旅ゆく コートの男

寒さ しのぐ コートの ぬくもりに

その日ぐらしの日々 も もう 慣れている

街に残した 恋人 想う

訳あり コートの男

彼は言うもう 街には帰れない

どこかで出会う 安住の地

見つかるまで彼は 旅を続ける

ポケットには 生暖かい 硬貨と 缶コーヒーが 旅を

人生を温めるように湯気をあげていた そう彼は

旅人。