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瑠璃(るり)色姫

時は江戸なり
「るり、瑠璃、聞いてるの?」
そんな 御はしたない カッコぅで 歩いてると お嫁に行けませんからね」

「ふんッだ! !」
私だって お嫁にくらい行けるわ。」

「隣町の 与助が 私をもらってくれるって 約束したもの」

「何言っているの 女が 履き物も はかずに 外歩くだなんて」
お家の恥ですからね。」

「ああ、また始まった お母ぁの 処世術話し」
「あなたに瑠璃(るり)って名付けたの 生まれた時は 瑠璃の目キョトンで 可愛らしかったのにねぇ」

「どうせ私は 可愛くありませんょぅ」
私のこと お姫様みたいだって言ってくれる殿方もいるんだから」

そうよ わたしは・・・だから

瑠璃(るり)色姫。